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1964年と2020年の東京五輪を比較 – TOKYO NET WORTH(東京ネットワース)

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1964年と2020年の東京五輪を比較

2017/12/13

2017年12月4日(月)日本経済新聞

 

 

半世紀前の東京五輪に日本中が熱狂した。先進国へと大転換をとげる象徴的なできごとだっ

た。今また、準備が進む2020年の東京五輪・パラリンピック。日本経済の転換点を示すイベ

ントになるだろうか。働き始める若者にも、日本経済の今昔を知る絶好の機会になるだろう。

 

1964年10月、アジア初の五輪を開いた東京を舞台にした映画「ALWAYS 三丁目の夕日

’64」。秋晴れの空に自衛隊機が五輪を描くと、自動車修理工場「鈴木オート」の鈴木則文社長

は涙ぐむ。

 

「この辺は全部焼け野原だったんだ。食うもんも、ろくになくて。それがどうでえ。ビルヂ

ングがどんどんできて、とうとうオリンピックだぞ。東京オリンピックだ。ウオー、ウオオ」

 

鈴木は戦地から引き揚げ苦労して会社を作った。敗戦からほぼ20年。その叫びには、驚異的

な復興への誇りがにじむ。

 

敗戦後、日本の経済規模は戦前の二分の一にまで落ち込んでいた。朝鮮戦争が終わった50年

代半ばから、70年代初頭までの十数年、日本経済は年平均10%の歴史的な高成長を続ける。

高度成長の時代だ。

 

経済のしくみが大きく変わった。近代的な工業が主力となり、技術革新と設備投資が進み、

製品価格が下がり、給料は上がった。

 

国民の暮らしむきは向上し、洗濯機、冷蔵庫、テレビの「三種の神器」が急速に普及、やが

て9割に達する。自動車も浸透し始め、70年代初頭には、欧米並みの豊かさを手にいれた。

 

ビルや道路の建設ラッシュで、街もすっかり姿を変えた。その変化はあまりに大きかった。

吉川洋・東大名誉教授は「今では高度成長以前の日本がどのような国であったのか、想像す

ることすら難しい」(「高度成長 日本を変えた六〇〇〇日」)と書いている。

 

64年には経済協力開発機構(OECD)に加盟、先進国の仲間入りを果たす。自動車や電子機

器など工業製品を輸出し、貿易を黒字にして債務国を脱する。69年ごろには外国への投資で

稼げる債権国となり、気がつけば、世界2位の「経済大国」になっていた。前回の五輪は、

そんな時代の勢いを体現した大会だった。

 

その後の日本経済は2度の石油危機で、成長に急ブレーキがかかる。バブル景気で5%前後

にもどるが、バブル崩壊後は、マイナス成長を記録するなど長く停滞が続いている。

 

混迷は30年近い。このところ、景気回復が高度成長期の「いざなぎ景気」を超え、戦後2番

目の長さとなるなど明るさも見える。だが、なかなか給料は上がらず、消費も伸びない。回

復を実感できず、閉塞感が拭いきれない。

 

その理由を池尾和人・慶応大教授は「追いつき型の経済システムが続いたため」とみる。海

外から技術を取り入れ先進国になるには良かったが、自ら最先端を切り開くしくみができて

いなかった。それで、変化に対応できなかった。

 

ただ、そろそろ成長に向けた新しいしくみができてもふしぎではない。20年の五輪が「日本

社会の再出発を祝う大会になることもありうる」という。

 

~以上、記事抜粋~

 

記事にある、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ、ご覧になられた方も多いのではな

いでしょうか。私自身も非常に好きな映画です。

時代が変わり全てにおいて今の方が圧倒的に便利で住みやすくなりました。なのに…あの映

画の世界に憧れを持ってしまうのはなぜでしょうか。そう感じるのは私だけではないはずで

す。

 

それが良いか悪いかは別にして

そこにはやはり近代化が進んだことで得たものと失ったものがあるということに気付かされ

ます。

映画の中ではご近所付き合いが深く、互いにまるで家族のように接しています。現在は、ご

近所付き合いが希薄になり、したとしても挨拶程度だという方が多いかと思います。各地か

ら人が集まる都市部になればなるほど、その傾向は強くなります。

 

そして、現代に生きる私からすると映画内で違和感なのが「希望」です。

日本の成長を自分のことのように喜ぶという姿。

 

(2017/9/20日本経済新聞より)

 

1964年同様、「東京オリンピック」という日本経済に大きい影響を与える一大イベントが決

定しましたが、果たして現代に、鈴木オートの社長のように喜びのあまり「ウオー、ウオオ」

と雄叫びをあげる方はどれほどいるでしょうか。

1970年に開催された大阪万博、当時と同じように6400万人の人たちが来場するでしょうか。

 

そう考えると日本は経済的に著しい発展はしましたが、当時に比べて心や興味が冷めてしま

ったと感じてしまいます。

 

その冷めてしまった要因として

戦後焼け野原というドン底スタートか、発展した現代が当たり前になっているのかの違い、

また、バブル崩壊後の長かった不況の影響はあるかと思いますが、やはり情報化社会が故の

ネガティブ情報による「漠然とした将来不安」なのではないでしょうか。

 

「財政難」「年金不安」「少子高齢化」「増税」「医療費増額」「不祥事」「環境問題」

「テロ」「自然災害」「凶悪犯罪」…etc

 

このようなネガティブな情報ばかりクローズアップされ、毎日のように刷り込まれている中

で、将来に対してポジティブになるほうが難しいのかもしれません。

 

様々なマスメディアでネガティブな情報発信が主流となり、今後、これが改善されるという

のは考えにくいように感じます。

 

社会的なネガティブ要素は一個人ではどうすることも出来ない場合が多いですが、「資産設計」

を立て、行動することで個人のネガティブ要素は変えることが出来ます。

これからのご自身の長い人生の為にも、出来るだけ早いうちに準備することをおすすめしま

す。

 

「ALWAYS 三丁目の夕日」のような熱さまではいかないにしても、記事にあるように2020

年の東京オリンピックを機として、日本にとってポジティブな変化を願うばかりです。

 

最後までお読みいただきましてありがとうございます。

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